さあ、詠おう。
星々の訪いを――再び

白夜に覆われた世界で、星が降る。
これは常夜の世界に灯る、星と光の幻想奇譚。

これは、星を詠む物語
L'clary ul I'meis il lyrisam

太陽のない常夜の世界〈エノーラ〉
夜だけが永遠に続くこの世界で、人々は恒常的な光を求め続けた。

120年前、人々の悲願の果てに生み出された光芒楼〈ゼクスフィア〉が放つ人工の光に守られた白夜都市〈ヌノーラン〉
その白い光の中で、人々は〝永遠の白夜〟の存続を信じて疑わなかった。

星の声を聞く少女イストレリアが知る世界の歪みと、120年前の真実とは。
光なき世界に、星々の訪いを――いま、再び。

常夜世界 人工光都市 光芒楼 星の声 120年の謎
イストレリア
流星雨ペトリコール
流星雨
ペトリコール
Illustration シノア
Title
流星雨ペトリコール
Letary ynare Illyrisam
初頒布
2026.05.04
文学フリマ東京42
判型
B6/本文ページ数未定
価格
1,500円
イベント頒布価格
発行
結槻碧音/YRiSS

登場人物

Protagonist
イストレリア・リリティス
Ystrelia-Lyrithys
星詠一族の末裔。ヌノーランの外縁部で生まれ育ち、双月や星の光を浴びて育ってきた。星詠としての自覚は乏しく、外見の違いから周囲に疎外感を覚えていた。
Light-Guardian
カイレウス・ヴェルク・アクレイン
Kaireus-velx-Akraen
ヌノーランを治める〈光護卿〉その人。民の暮らしを第一に考えており、白夜都市への迫りくる危機に対してひとり水面下で動いている。
Unknown
ネル
Neel
とある出来事を切っ掛けにイストレリアの前に現れた謎の靄。イストレリアにしかわからない声で語りかけ、姿も周囲の人にはよく見えないという。どうやら輝晶術に精通しているらしい。

用語集

World ―― 01
常夜の世界 エノーラ
E'norra
太陽が存在しない永遠の夜の世界。主な光源は宙の双つの月、および無数の星々。双月の光は周期的に降り注ぐが、約20年に1度の完全極夜の間のみ姿を隠す。大地からは鏡光晶レフィアが産出され、古来よりその光を蓄えることで人々は夜を生き延びてきた。
世界設定
City ―― 02
白夜都市 ヌノーラン
N'norrarm
エノーラの中心都市。約100年前に成立し、常夜の世界に白夜を成し遂げた。形式上の君主〈光護卿〉が存在するが、都市運営の実権は白夜統括局が握っており、光芒楼の維持や医療など各部門を統括している。
主要舞台
Structure ―― 03
光芒楼 ゼクスフィア
Z'ex:phyre
ヌノーランに聳える巨大な塔の総称。恒常的に光を放つ〈核塔〉から上空の〈天蓋〉へ光を射出し、地上の〈受光器〉を通じて都市全体を照らす。この連鎖構造によってヌノーランは白夜を体現している。輝晶術の最先端にして、都市の象徴。
都市中枢
Material ―― 04
鏡光晶 レフィア
re:phyre
エノーラ固有の鉱石。光を蓄蔵し、衝撃によって放出するという特性を持つ。光を含まないときはただの石だが、光を帯びると透明感のある結晶へと変容する。この性質がエノーラの文明を支えてきた。
固有鉱石
Technology ―― 05
輝晶術
Kishō-jitsu
鏡光晶レフィアを用いて光を灯す行為から派生した技術体系。現代からおよそ200年前に成立。これを生業とする者を〈輝晶術士〉と呼ぶ。光芒楼ゼクスフィアはその最先端の結晶であり、エノーラの文明を象徴する技術とも言える。
固有技術
Clan ―― 06
星詠
Hoshiyomi
いまのヌノーランでは忘れ去られて久しい一族。星と語り合うための言語を操ることができ、それを用いて常夜のエノーラに光をもたらしていたとされる。現代では不自然なほどその痕跡は残されておらず、末裔であるイストレリアすら何も知らない。
失われた一族
Disease ―― 07  〔 要注意 〕
白虚硝症候群
Hakkyoshō-Syndrome
近年ヌノーラン内で密かに流行している原因不明の病の通称。

初期症状は慢性的な倦怠感と視力の極端な低下。中期になると皮膚や瞳に透明感が生じ、触れると冷たく石のような感触になる。末期には四肢・胸部が白濁の結晶質へと変質し、小さな衝撃で身体が粉砕・崩壊してしまうという。崩壊後に残る破片は鏡光晶に酷似しているが、光を蓄える性質を持たず、いかなる刺激にも反応しない。
原因不明 / 流行中

試し読み

試し読み 1ページ目
1 10

サークル紹介

凍てついた静寂の中で、想いは物語となる。

結槻碧音による一次創作小説サークル。
現代伝奇とファンタジーを軸に、人の想いや情景を静かに物語る。
文芸的な語り口を基調に、ほのかなホラー/SF/幻想要素などを取り入れた作品を制作しています。