どこにでもいる高校生、永瀬律己は知った。 命とは儚く、健かで……とても尊いものだと。 それを教えてくれたのは『セイズ』という魔法だった。
the seiz of vanguard.
ハラハラと満開の桜が咲き、舞い散る季節。 真新しい制服に身を包み、慣れ親しんだいつも通りの道をのんびり歩いていた。
季節は巡り巡って、五月の下旬に差し掛かる頃。 梅雨の気配がひしひしと近づいてきているのが嫌でもわかった。
彼女は、迷っていた。 自身がこれからする行為を、本当に実行するか、否か。