これは、とある高校のちょっと変わった部活のお話。

「諸君、集まっているかね?」
「あ、部長! まだ生きてたんですね!」
「なんだー……とっくの昔に野生に帰ったと思ったのに」
「いやいや、それはナイ。自然がかわいそうだから」
「そんなことより、さっさと俺に部長の座を譲る手続きをしておけ」
「ねぇ、あたしお腹すいたぁ! だれかおやつ持ってなーい?」
「ポテチがあるよ。油がつくから僕はいらないし」
「お前ら……オレを一体何だと思ってるんだ!?」

 こんなグダグダな会話が日常茶飯事。
 でも今日は一味違います。

「気づいているとは思うが、もうすぐ文化祭だな。しかも今年で最後の!」
 ここにいるメンバーはみな三年生。今年で卒業です。
「つまり! これが我らの卒業制作といっても過言ではない! ので、なにをするかを決めるわけだが……」
「個人製作でよくないですか。誰かさんが絶対足引っ張るし」
「ちょっと、それあたしのことぉ!?」
「安心しろ。君よりよっぽど部長の方がミスしている。これまでの累計はだな――」
「わ、そんなことまでメモしてるの?」
「すっごい細かい……。あっホントだ」
「おい、いい加減に――――」
「まぁまぁみんな落ち着いて。最後なんだしみんなでいい思い出を作ろうよ」
「……そうだよね! これが最後だもん」
「仕方がない。予算と計画はいつも通り俺でいいな?」
「最後かぁ……ここはバーンッ! って派手にやりたいなぁ」
「でも大抵はやり尽くしたよね」
「まぁ責任は全部部長に行くし、思いっきりやっちゃおうよ」
「待て! いま聞き捨てならん言葉が聞こえたぞ!?」
「実は一回やってみたかったことがあるんだけど」
「ほぅ。なんだ言ってみろ」
「あー、アレ? 面倒な……でも、最後だし」
「いいじゃんいいじゃん! 罪はぜーんぶ部長がかぶってくれるって!」
「さんせーい!」
「じゃあ部長、生徒会に許可取ってきてくださいね。至急」
「お前らいい加減にしろぉおおおっ!!」

 そんなこんなで、文化祭当日。
 当直だった先生が校舎を見上げると、そこには巨大な虹を背景に――



Seven Color Scenery



 と、色鮮やかな部活名が描かれていた。


 後日。
「部長ー。補習終わんないです……」
「ぜんぶ部長がやればいいのに」
「家のガーデンが私を呼んでるので帰っていいですか?」
「だから俺を部長にしておけばいいと、入学当時から言っただろうが」
「うう、持病の……なんだっけ」
「うわぁあん! これ終わんないと卒業できないよぉ!」
「お前ら……最後ぐらいまともにしろぉおおっ!!」

 全員揃って補習と反省文を書く七人の姿がありました。
ユイさんへ……ホント申し訳ありません!(土下座
おかしい。私は『虹』をメインに考えてたはずなのに、いつの間にか『戦隊モノ』のイメージに重なって、気がつけばこんなことに(汗