幻想パズル


 パチ、パチ、パチン。

 ひとつひとつピースを埋めていく。単純だけど、なかなか複雑。ピース数は膨大、似たものだってある。ひとつ間違えるだけで全く違う絵になってしまう。そうなっては意味がない。
「…………うー、きっつい」
 何時間ぐらいこうしているのだろうか。おそらく日付は変わってないと思うのだけれど。
 チラリと進行具合を確認する。目の前ではただのピースの集合体にしか見えないので、後ろへ数歩下がった。
「全体の二割……いや、三割ぐらいはいってる!」
 目分量、しかも希望観測でそれだけ。一体完成にはどれだけかかることやら。
 疲労で身体がとても重い。上手くいかないこの状況に苛立ちがたまり、気を抜けば額ごとひっくり返してしまいたくなる。
「ダメダメッ! 負けるな、私」
 パンッ、と頬を強く叩く。負けてはいけない。私がこのパズルを完成させてあげなくちゃいけない。
 深呼吸をし、再び空白の多いパズルへと向き合った。
「……待ってて。こんなのちゃちゃっと終わらせてあげるから」
 声をかけた相手は此処にはいない。いや、ある意味ではいるのだけど。
 上から順にピースを嵌めているので、まだ上の空部分しか見えてないが、すぐ下にはある人物がいるはず。その人は私の大切な人。悪い魔法使いから私を庇い、呪いで絵にされ――それを残虐な子供がするみたいに、粉々に砕かれた。
 あの時の私の絶望は計り知れない。もうダメだと嫌でも思い知らされた。
 でも、彼はまだ生きて、この絵の中にいる。元通りにすれば呪いも解けるに違いない。
「さっさと完成させて、アイツの顔面に叩きつけてやるんだから!」
 怒りを指に込め、額の横に無数に転がるピースを手に取った。

 パチンッ!

ゆずりはさんへ。なんだかとてもよくわからない展開。そして何処かで見た覚えありまくりな話だ!
あ、あれ……平和な恋愛ものを書こうとしてたんです、よ?(汗
リベンジ候補に入れさせてください! 本当に申し訳ないです!